Cursor、Claude Code、Lovable。
最近は、こういったAIツールを使って、自分の欲しいアプリやサービスを実際に作れるようになってきましたよね。
数時間で動くものができる。
数日でサービスの形になる。
これは、本当に素晴らしい時代だと思っています。
ただ、よく相談をいただく中で感じるのが、
「作れた」と「運用できる」は、ぜんぜん別の話だ
ということです。

実際に起きていること
コードを拝見すると、こういったケースが少なくありません。
APIキーがそのままコードに入っている
認証や権限管理が考慮されていない
リクエスト制限がなく、コスト爆発のリスクがある
作った本人しか直せない状態になっている
最初は動いていたのに、少し変えようとしたら壊れた
これらは技術的な問題にも見えますが、
本質的には、
予測不能なコスト
事業停止リスク
投資した開発費の損失
だったりします。
「とりあえず作ってみたものの、その後の展開が難しくなっている」
そういうプロジェクトが、本当に増えています。
「社内利用だから大丈夫」は少し危ない
「自分や社内で使うだけだから大丈夫」
そう思うケースも多いと思います。
ただ最近、AIで作られたアプリで、実際に問題が起きた事例がかなり増えてきています。
■ Lovable・Replit 製アプリから情報漏洩
Axios が報じた事例では、Lovable / Replit などの “vibe coding” 系ツールで作られたアプリから、
個人情報・社内情報・医療データなどが公開状態になっていたケースが確認されています。
https://www.axios.com/2026/05/07/loveable-replit-vibe-coding-privacy
WIRED でも、5,000件以上のAI生成アプリで、認証不足や情報漏洩が発生していたことが報じられています。
https://www.wired.com/story/thousands-of-vibe-coded-apps-expose-corporate-and-personal-data-on-the-open-web/
■ AIエージェントが本番DBを削除
Cursor + Claude を使ったAIエージェントが、本番DBとバックアップを9秒で削除してしまった事例も話題になりました。
https://www.tomshardware.com/tech-industry/artificial-intelligence/claude-powered-ai-coding-agent-deletes-entire-company-database-in-9-seconds-backups-zapped-after-cursor-tool-powered-by-anthropics-claude-goes-rogue
AI自身が、
“I guessed instead of verifying.”(確認せず推測した)
と認めた点もかなり衝撃的でした。
■ AI生成コードの脆弱性研究も増えている
AI生成コードに関するセキュリティ研究も急速に増えています。
GitHub上のAI生成コードを分析した研究では、多数の脆弱性が確認されています。
https://arxiv.org/abs/2512.03262
また、
Prompt Injection によって、AI Coding Assistant が危険な動作を行う研究も報告されています。
https://arxiv.org/abs/2506.01055
これは、
「AIが危険だ」
という話ではありません。
「試作」と「運用」では、
必要な設計がまったく違う
という話です。
AIを否定したいわけじゃない
誤解してほしくないのは、AIで作ること自体は、まったく問題ない、ということです。
僕自身も、日常的にAIツールを使いながら開発しています。
むしろ、
AIによって「アイデアを形にするコスト」は、
劇的に下がったと思っています。
ただ、
「素早く作れる」
ことと、
「安全に・長く・チームで運用できる」
ことは、
まったく別のフェーズです。
素晴らしいアイデアが、運用の壁で止まってしまうのは本当にもったいない。
だからこそ最近は、
“作った後をどう支えるか”
が重要になってきていると感じています。

yoctoLaunchという選択肢
僕たちが提供している yoctoLaunch は、
AIやノーコードで作ったプロトタイプを、
本番運用できる状態へ整理・再構築するためのサービスです。
ゼロから要件定義して作り直す受託開発ではありません。
今あるものを、「本番に持っていくため」のサービスです。
AI時代になって、「0→1」は劇的に速くなりました。
だからこそ最近は、
「1→10」
「10→100」
をどう支えるかの方が、重要になってきていると感じています。
具体的には、
APIキーや機密情報の整理
認証・アクセス制御
コスト監視・リクエスト制限
運用しやすい構成への整理
引き継ぎ可能なドキュメント整備
などを、固定スコープ・固定価格で提供しています。
ソースコードやドキュメントも含め、完全引き渡し前提です。
AI時代に、誰でも素晴らしいアイデアを形にできるようになりました。
だからこそこれからは、
「どう作るか」
だけではなく、
「どう育て、どう守るか」
が、ますます重要になってくると思っています。
AIで作ったプロトタイプを公開前に確認したい方、
社内ツールを本番運用に乗せたい段階の方、
ぜひ気軽にご相談ください。
